Koji memo(8) どん底からの再起 

2003-11-16 作成
久しぶりにKoji Memoを送ります。
(これまで送っていなかった方、これは小生の日頃感じたことを ときおり知人の方に発信しているもので、いつもたいした内容 ではございません、読み流してください。またこんなメールご迷惑 でしたら、お手数ですがご返事ください。以降送らないように気を つけます)
今回はプライベートなことで恐縮ですが、小生の甥(36歳)の話 です。実家は徳島なのですが、学校卒業後も京都に残り、色ん な職を転々としましたが、趣味の音楽から離れられずストリート ミュージシャンとして不安定な生活を送っていました。
2年前に、ようやく定職につくことで会社が決まり、入社直前の事 です。一人で居るアパートで脳梗塞で倒れ、友人が発見できた のは2日後で、緊急入院し生死をさまよったが、何とか命はとりと めました。しかし、右手完全麻痺、重度の言語障害(耳が聞こ えない、口が利けない、言葉に関する記憶が破壊される)という 大変なハンディキャップを背負ってしまいしました。リハビリをずっと 続けていましたが、殆ど改善しません。本人はもとより兄夫婦の 悲嘆には、小生も慰めの言葉もでませんでした。兄はとっくに定 年退職し、年金で細々と余生を送っている中でのことです。「ただ 一人の妹(こちらも独身)に一生重荷になってしまうのか」と心を 痛めたのも当然です。
彼の特徴はいつも明るくて友達がいっぱいでしたが、その友情と 家族の愛情で、もちろん本人の努力と天性があったからでしょう がみごと再起を果たしました。 残っている左手で絵を描き始め、 簡単な言葉を添えて京都のストリートで路上販売を始め、新聞 やテレビにも何度も取り上げられるようになりました。 まだ本当に一生これでメシが食っていけるかどうかは分かりませんが、 とにかく明確な目標と希望をもって新しい人生を送り始めました。 その絵は、シンプルなものですが、実に心温まる、特に心に深い 悩みをもっている人に勇気が沸いてくるようなものです。本人も 「人様のお役に立っている」ということが、最大の励みになっている ようです。
Yahooなどで、「河村武明」で検索していただけると、関連記事 がでてきます。最近その顛末を書いた「ほっこり生きよう」という本 も出しました(飛鳥新社)。
言い古されたことですが、どんな逆境にあっても、夢・希望を失わ ないことの重要性を、改めて感じさせられたできごとです。
以上
追記
今年3月(2004-3)に妹の方は縁あって結婚しました。兄貴夫婦も一安心です。